忍者ブログ
忍者ブログ[PR]

最近の記事
test on Jan 14
転職した夢 on Mar 01
三食カレー on Mar 01
チュロ on Feb 27
今日は一日 on Feb 26


Map
忍者ブログ[PR]

PR



Popular post : Recommended articles

「網戸+自作+DIY などで検索してる方へ」

「押入れ改造の記録」
 

「踏み台を諦めてベビーゲート作りに着手」

KRLGHDN: かてごり: DIY

Home > Blog > Article published in [Category:], [Month: 2024/11]
Home > Blog > Article published in [Category:音楽], [Month: 2007/05]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



comments powered by Disqus
モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚(KV492 "Le Nozze di Figaro")」 から
きっと誰でもどこかで聴いたことのある有名なアリアのビデオを2つ紹介します。

第1幕 アリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」(”Non piu andrai farfallone amoroso”)

 小姓ケルビーノは、恋に目覚めたばかりの思春期真っ只中の男の子。伯爵夫人ロジーナに憧れています・・・恋に目覚めたばかりで女性を見ればすぐ恋してしまうのです。しかしある日、ロジーナに色目を使ったかどで伯爵の怒りを買い、なんと軍隊行きを命じられてしまいます。本人にとっては笑い事ではありませんが・・・そんなケルビーノを ”からかいつつも励ます” フィガロが歌うアリアがこれ、「もう飛ぶまいぞこの蝶々」。

もう飛べないぞ、愛の蝶々
夜も昼も、美しい女達の心を惑わす
かわいいナルシスさん!
優雅な帽子ともおさらばだ
きれいな服も、紅も、もう付けるわけにはいかない
兵隊に行くんだ、大変だぞ!
髭をはやし、肩には銃、腰に剣
名誉は重いが、財布は空っぽ
ダンスの代わりに行進だ
暑くてはあはあ、寒くてひいひい
行軍ラッパと大砲の合奏で
鼓膜が破れそうだ!
さあ行け、ケルビーノ!
勝利と栄光に向かって!


 ビデオを見れば誰がフィガロで誰がケルビーノかすぐわかりますよ(^^) 黄色いドレスの女性は、フィガロの婚約者のスザンナです。フィガロ役はブリン・ターフェル(Bryn Terfel)というウェールズ出身のバス・バリトン歌手です。モーツァルトを最も得意とし、去年のモーツァルト・イヤー各種イベントではかなり活躍しました。公演だけでなく積極的に録音にも取り組んでおり、昨年11月には来日公演も行いました。なぜ彼がいまこんなに人気なのか・・・。ひとくちにオペラ歌手と言ってもやっぱり色々な人がいて、CDで聴いて「この人最高!」って思って舞台を見てみたらあまりの大根ぶりに興ざめさせられたり、逆に公演を観てすばらしいと思ったのでCDを買い漁ったらどれを聴いても舞台ほどの魅力を感じられない歌手もいます。その点ブリンは 歌唱力や声そのものの魅力のほかに、独特の雰囲気や貫禄、演技など様々な要素においてバランスよく評価されている歌手です。顔は3枚目だけれど笑、私も個人的にブリンが大好きです!


第2幕 アリア「恋とはどんなものかしら」(”Voi che sapete”)

 伯爵は自分の妻ロジーナにケルビーノが色目を使ったことに腹を立てますが、実は伯爵自身もフィガロの婚約者スザンナに目を付けていて初夜権を得ようと目論んでいるのです。そんな伯爵の魂胆にフィガロを含め回りの人たちはちゃんと気付いていて、伯爵に一泡吹かせようとして計画しています。一方、伯爵から愛情をかけてもらえず寂しさでいっぱいのロジーナは、嘆きながらも落ち着き大人らしく振舞います。ケルビーノはそんなロジーナから目が離せず、第2幕ではいよいよ自分のいいところを見せようと自作の”詩”(カンツォーネ)を一生懸命唄って聴かせます。彼は「恋をしている」というのがどんな状態なのかまだわからないのだそうです。その彼が恋というものに対する憧れを唄う、聴いてるこちらが照れるくらい初々しくてかわいい歌です。(ちょうどいいのがなくて↑のビデオとは違う公演なのですが・・・赤い上着をきてるのがケルビーノ、椅子に座って絶えず優しく微笑んでいるのがロジーナです)

 恋とはどんなものか知っているあなた
ご婦人方よ、見て下さい
私の心は恋してますか

私の感じるものをお話してみます
新しいことばかりで私にはわかりませんが
あこがれに満ちた感情があるのです
時にそれは喜びで時にそれは苦しみです

凍ったかと思えば火と燃え上がり
次にはまた冷えてしまいます
自分以外の人に幸福を求めるのですが
それが何なのか だれが持っているのか
私にはわかりません

心にもなく溜息をつき ゆえもなく胸が高鳴り
夜も昼も安らいません
でもこの苦しみがまた楽しいのです

恋とはどんなものか知っているあなた
ご婦人方よ、見て下さい
私の心は恋してますか



(音楽評論家、石井宏さんの対訳です)

 ビデオを観るとおわかりになると思いますが、ケルビーノ役は女性メゾ・ソプラノ歌手です。こういう風に男性の役を女性が演じることを「ズボン役」と言うのですが、このケルビーノはまず殆どがズボン役です。(かなり稀だが若い男性が歌った公演も存在するみたいです。観てみたい!)このビデオは拾い物で、Descriptionに”the best Opera, the best Cherubino”としか書かれてなかったので、いつ頃どこで行われた公演なのかわからないのです。ただ、ケルビーノ役のパメラ・ヘレン・ステフン(Pamela Helen Stephen)というメゾ・ソプラノ歌手が好きなので、Downloadして手元においていました。パメラはイギリス出身の歌手ですが、国内のみならずヨーロッパの各国、日本、オーストラリアなどでも公演・録音活動を行っています。またレパートリーも広く(どうもケルビーノが当たり役のようではありますが)モーツァルトのほかはハイドンのメサイアが有名です。

 ところで物語の内容に戻りますが、ビデオを先に観てしまうとちょっと「えっ」と思われるかもしれませんが、ボーマルシェの原作によれば3部作のうちこの「フィガロの結婚」の時点では、伯爵夫人ロジーナは21・2歳、ケルビーノはせいぜい13歳といったところです。そうわかってからあらためて「恋とはどんなものかしら」を聴くと、ケルビーノってけっこうおませさんですよね。このあと伯爵の命令通り、ケルビーノは入隊し任地に向かわされるのですが、なんと続編「罪の母」ではロジーナの不倫相手になっちゃうんです(^^;)気になる方はぜひ物語全編をお読みくださいね。わたしは一応読んだけど・・・どうもこういうの苦手(_ _;)


comments powered by Disqus
忍者ブログコメント欄(2014/07~未運用)
Name
Subject
Mail
URL
Body
Password
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
<< NewerPost       Home       OlderPost >>


{ }

KRLGHDN is powered by Ninja Tools,
Theme: Glidda by aintai.