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ドイツグラモフォンのこのつぶやきで知りました。
3月4日はヴィヴァルディの誕生日だったんだそうです。今年は没後275年、もし生きてたら338歳。63歳で亡くなっているので、17世紀の人物としてはだいぶ長生きだったのね~。
※"the red priest"というのはおそらく、彼の生前のあだ名「赤毛の牧師(司祭)」のことと思われます。

 

上のつぶやきのリンク先、グラモフォンの特集ページもなかなか素敵です↓

Happy Birthday, Antonio Vivaldi! | myDG | Deutsche Grammophon

このページの最下部のビデオは、かの有名なマンドリン協奏曲 RV.425。高校生の頃、深夜テレビをつけたらちょうどある映画でこの曲が流れており「私の大好きな曲を採用したこの映画をぜひ見てみたい!」と後日わざわざビデオやさんに借りに行った思い出があります。そうです、その映画とはもちろん『クレイマー・クレイマー』。映画のオープニングで使われたのは、ギターとマンドリンの二重奏で、これがまた素敵なんです。




そしてこちらは、出版された時期(2012年)的に映画で使われていたのとは異なる編曲と思われますが、マンドリンとギターの二重奏のおそらく巷で手に入る唯一のスコアです。

Vivaldi Concertos for Mandolin - Michael Lemma - Google ブックス

※肝心なRV425はサンプルに載っていませんが、目次をみると44ページからのようです。
 
 
 
 





マンドリンは歴史を遡るとかなり古い楽器です。昔は構造上大きな音も出せずフレットも少なく、手軽ではあるもののとても主役になれる楽器ではなかったといわれています。演奏しやすく改良されるまでには19世紀なかごろまで待たねばならなく、確かにこの頃以降に作曲されたものは後世に名を残す優れた作品がいくつもあります。

つまり、ヴィヴァルディが生きた時代にはまだまだ演奏能力に乏しいマンドリンしか存在しなかったのです。RV.425は、そんな貧弱な楽器に明るく生き生きとした旋律を与えたヴィヴァルディの、マンドリン愛を感じる一曲です。
 


話が戻りますが、上で紹介したグラモフォン特設ページの最下部のビデオについて。マンドリン奏者は、来シーズン来日予定のアヴィ・アヴィタル氏です。




とても素敵なビデオですが、いつ消されるかわからないので、その前にキャプチャでおさらいしておきます。



船着き場に、楽器ケースを持った一人の男性が現れます。



そう、彼こそがマンドリン奏者の Avi Avital 氏。
アヴィ・アヴィタル。おぼえやすい名前だ。



"ヴェニス・バロック・オーケストラ"との表示。となると、やはりここはヴィヴァルディの故郷でもあるヴェネチアなのでしょうか...


  "ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲ハ長調"と表示されます。でもまだ音楽は流れず、聞こえてくるのは街のざわめきのみ。果たして彼が向かった先は...


 なんと教会のコンサートでした!なるほど。これは良いステージ。



踊るような第一楽章。ピッツィカート(左)のチェロの人、途中で眠ってるのかと思った...



丁寧な第二楽章。「ばよりにすとオーガズム」と呼ばれたシュロモ・ミンツを思い出させるこの表情(笑



超絶技巧な第三楽章。速い速い。一昔前の録音じゃ考えられないテンポ。聴いてるこっちが置いてかれそう。



演奏が終わって汗だくでペコリ。拍手喝采。素晴らしい演奏でした!



またボートに乗って。バイバーイ!



ここで現れる印象的なフォント。



なんとCDのタイトルでした!!このジャケットかっこいいな、CDほしい。
 
 
 
アマゾンにあった
 ↓ ↓ ↓ 
 
 
Avi Avital - Vivaldi[2015]


 
アヴィ・アヴィタル - Wikipedia
アヴィ・アヴィタル(ヘブライ文字:אבי אביטל,ラテン文字:Avi Avital、1978年 - )はイスラエルのマンドリン奏者。

ベエルシェバ出身。8歳の時よりマンドリンを始め、地元のマンドリンオーケストラで演奏した。エルサレム音楽アカデミーで学んだ後、イタリアのパドヴァにあるポリーニ音楽院に留学し、ウーゴ・オルランディに師事した。演奏に加え編曲も行い、レパートリーはヴァイオリン曲、民謡、バロック音楽など多岐にわたる。
 
8歳から始めたの~?!
うちの子もまだ間に合うかなぁ...笑


来シーズンは4/15~、ビデオ内でも共演していたヴェニス・バロック・オーケストラと一緒にやってきます。個人的にはこの人まだちゃんと聴いたことがないけれど、とても気になる公演です。
 
また余談ですが、↑のキャプチャでアヴィの下に5/11~来日予定と掲載されているジュリアーノ・カルミニョーラ氏は、古楽・モダン両刀使いで日本でも人気を得ているヴァイオリニストです。そして実はこの方、97年にヴェニス・バロック・オーケストラを立ち上げたメンバーの一人でもあるんです。

1951年生まれなので、私の母より年上なんだなぁ...でも年齢が信じられないくらい精力的に活動していらっしゃいます。この方の人気の秘密は演奏以外にも...というのはメディアに露出する際もイチイチおしゃれで個性的なんです。いろんな意味で器用な方なんだと思いますね。


しかーし!このジャケットは...笑


VIVALDI CON MOTO / ヴィヴァルディ・コン・モート | PUNK | ディスクユニオン・オンラインショップ



ヴァイオリンはどうした?!(;´д`)

これからも身体を大切に頑張ってほしいものです。




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