基本的な使い方ははてなブックマークと同じで、気に入ったの記事タイトルを引用→タグつけて→コメント書いて、保存・・・という感じで、もちろんこれだけでもOKです。しかし Google Notebook の場合は、さらに記事の内容から任意の部分だけをコピーして貼り付けたり、それに対する自分のコメントも文字数を気にせず書くことができます。
はてなブックマークにはブックマークレットというものがありますが、Google Notebook の場合は Firefox 専用に Extension というのが用意されています。いまのところ FF だけにしか対応していないようでとても残念です。といのはこれがあるのとないのとでは全く使い勝手が違うからです。この Extension を インストールすると自動的にブラウザに組み込まれ、ステータスバーに顔を出します。あとはブックマークレットと同様に利用できます。APIは英語版ですが、使い方がとてもわかりやすく、洗練されているのがいいと思いました。 ① 気に入った記事を見つけたら、引用したい部分のテキストをマウスで選択し、アクティブにしたままステータスバーのアイコンをクリックします。 ② すぐに Extension の小窓が起動するので、その窓枠下部のスターをクリックします。 ③ すると自動的に Note が作成され、記事名と記事へのリンク、選択したテキストが読み込まれ、その場でタグ付け・コメント記入できます。 ④ さらに詳細な変更を加えたいときは、小窓内の Open in full page をクリックすることでブラウザの別タブで Notebook 編集画面を起動してくれます。
そして肝心な Notebook 編集画面ですが、上のリンクでスクリーンショットをご覧いただければわかるとおり、引用した文章をあまりに簡単にそれも自由自在に加工できてしまいます。以前わたしも Allegro vivace で試みましたが、毎日大量に読みさばいている記事のなかから心にのこったものを引用して「一言ブログ」(記事のヘッドラインとリンクを貼って、簡単に感想を添えるだけのポスト)みたいなものを運営したいなら、この Google Notebook は最高に使いやすいです。ただ、引用記事に対してコメントを残す以外に、転載記事を自由に編集するというのは著作権の観点から注意して行わなければなりません。
Google Notebook は、先に述べたとおり「ソーシャル・ブックマーク」的な性格はないので、公開したノートブックへコメントをつけてもらったり、RSSを公開(※1)したりなんていうことはできません。また、「他人や友達は何を見ているのか」とか、あるいは「この記事を見ている人はどのくらいいるのか、どんな人なのか」といった情報を得ることはできません。もし Google Notebook でこういったことを実現できたら、たったひとつの記事を読むのにも、これを読んだ自分以外の人がどう感じているのかとか関連する情報を知るのにとても役に立つと思います。 ※1・・・ 堂々と公開はしていませんが一応 RSS を吐いてはいます。
以前このブログに、「なぜ Google News 日本語版は、ユーザーが任意のキーワードで検索した結果の RSS を配信してくれないのか」というようなことを書きましたが、先日ある本に「もしそれ(RSS配信)をしてしまったら、Google News がニュースサイトとしての意味をもたなくなるから」と書いてありました。確かにそうだけど・・・。情報というものは、可能な限り好きなだけ自由にユーザーが活用していいというわけにはいかないようです。権利というものが存在する限り。うまくいえないけれど、このGoogle Notebook が「ソーシャル」じゃないのも、こういう問題が関係している気がしてなりません。でもやっぱり[Google]には、便利さを追求してほしい。