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18日(日曜日)に、目黒区にある
目黒寄生虫館 に行ってきました。twitter でお世話になっている方つてで知った「メール人語」というブログででこの博物館が紹介されていて、珍しいもの好きな私はすぐに「行って見よう」と心に決めました。
JR山手線 目黒駅 西口からバスに乗ること約5分、「大鳥神社前」というところで降りると博物館はすぐ目の前にありました。
すごく天気がよかったので歩いていってもよかったかも。
開放されているのは2フロアで、1階は寄生虫の種類や寄生形態などについての基本的な解説、様々な寄生虫のホルマリン漬や蝋製の標本などがありました。2階は標本などのほかに寄生虫の歴史や地域分布についての解説、研究者についての情報や研究資料もおいてありました。目黒寄生虫館のオリジナル・グッズも販売されていました。
祖母や親からサナダムシのことを聞いたことはありましたが、戦後何十年もたってから生まれた自分にとっては、寄生虫にはあまり馴染みも無く「ただ気持ち悪い生き物」という以上のことは考えたことがなかったです。だからなんというか、ここに行ってみるまでは私かなり軽い気持ち(珍しいからちょっと見に行ってみようというノリ)で動物園にでも行くようなつもりでいました。でも実際に見て回ってみたら予想以上に様々な発見がありました。
わたしは「ペスト」という有名な病気が寄生虫によるものということをここで初めて知りました。また、動物の糞や土、生魚・生水を体内に入れることだけでなく、ごく身近な動物の体に触れたり、地域によっては海水に皮膚を触れるだけでも寄生虫と接触する可能性があることも知りました。国内での寄生虫の研究の歴史は1900年代から始まっていて、意外に新しいことに驚かされました。
このとっても小さい博物館の展示品たちからは、寄生虫というものについての知識はもちろん、この気持ち悪い生き物を生涯をかけて研究した学者たちの熱意や努力、苦労を感じ取ることができました。地域ごとに多種多様に存在する虫たちを地道に研究し、治療だけでなく予防の知識を広めたり、寄生虫撲滅のための対策をとるなど色々努力がなされたんですね。また、研究結果を知識として伝えるために膨大な文書や図を模写したり、構造を伝えるために蝋で大きな標本をつくって寄生虫の体を再現したり、コピー機や便利な道具がなかった時代の研究者たちはかなり苦労したようでした。その様子がうかがえる研究者の遺品などが資料室に展示されており、わたしは当館の中でこの資料室が一番好きになりました。
サナダムシの成体・・・(wikipediaの「サナダムシ」の項目より引用) この館のことを紹介しているサイトをいくつか見たら必ず紹介されていましたが、なんと2階には 8.8m のサナダムシが展示されているんです! 1960年代に採取されたものと書いてあったように思います。「鱒寿を食べた人が3ヶ月くらい後に、ちぎれた虫の一部が体外(おしりから?)に出てきて異変に気付き、診察を受け虫を駆除するに至った」みたいなことが書いてありました。体内で孵化したときは米粒くらいなのに3ヶ月で 8.8m にも成長・・・ちなみに患者は自覚症状がなかったそうです。信じられない。・・・これが本当に人間のお腹に入ってたの?どうやって取ったの?(するするひっぱって巻き取った?)とか考えると本当に気持ち悪かったです。また笑っちゃうことに、8.8m の白いバイアステープ(裾上げなどに使われる布製の紐)が束ねて標本のそばにかけてあり「8.8m を体感してみよう」と書いてあって、「絶対やだ」と思いましたね。(後からきたカップルは延ばして遊んでました)
帰りがけには2階のミュージアムショップで、
ストラップ と
ポスト・カード を買いました。ストラップは彼氏と自分と色違い(寄生虫違い)に2つ。自分のストラップには当博物館のロゴマークにもなっている、フタゴムシのチャームがついています。このフタゴムシの形と色が可愛いです!
裏側 には Megro Parasitological Museum の文字とナサダムシが・・・。今使っているケータイは
AU の W42S のピンクで、このストラップのピンク色がぴったりマッチするのでケータイにつけようと思ったのですが、やっぱりCOWON(ポータブル・ミュージック・プレーヤー)につけました。私はふだんからケータイを落したりバッグやポケットに入れるにも無理やり押し込んだりと結構乱暴に扱っているのでストラップもすぐ駄目になってしまいそうな気がしたからです。←なんというストラップ本位な考え方。でもそのくらい気に入ってしまいました。
←COWON につけたら、フタゴムシをスタイラス代わりに使えるかなと思ったけど、最寄の画面角から半径2cmくらいまでしか届かず、現状ではただのお飾りになってます。でも近々フタゴムシのチャームとストラップ本体の接続部分の金属を外して丈夫なゴム紐に取り替えてみようと思います。
ミュージアム・ショップでは、ストラップやポストカードのほかに、博物館のパンフレット、寄生虫が印刷されたシール(どこに貼るんだ)やサナダムシTシャツ、ランチバッグ、フタゴムシのチャームがついたブレスレット・・・などが販売されていました。
asahi.com でこのショップが紹介されています。尚、記事内に「9/30まで」と書かれている
特別展示「寄生虫!と疑われた寄生虫ではない異物」 は、
2007/12/2まで延長になっています。